初めて化粧品OEM製造に取り組む企業に向けて、基本的な化粧品製造のフローをご紹介します。どのように製造が進んでいくのか、チェックしてみてください。
工場によって多少の違いはありますが、基本的な化粧品製造のフローは以下の通りとなります。
1. 製品化決定・薬事申請
化粧品OEM会社との打ち合わせや試作を重ね、製品化が決定した場合、まず販売名・成分名などの薬事申請が必要となります。薬事申請については専門的な作業も多いため、化粧品OEM会社に委託するのが一般的です。
2. 充填テスト
指定された容器にバルク(内容物)を充填し、きちんと抽出できるか・漏れはないかなどをチェック。容器については事前に工場へサンプルを送付し、テストしてもらいます。
3. 製造ラインの確保
正式に製造を発注してから、製造ラインを確保してもらうという形が一般的です。ただし、具体的なスケジュールは原料・容器などの資材が揃わないと組めないため、納品日を工場にきちんと連絡するようにしましょう。
4. 資材の検査
納品された資材に問題がないか、工場側で抜き取り検査を行います。
5. 使用する設備の選定、従業員の配置
製造スケジュールが確定したら、どの設備を使用するか、どれくらいの従業員が必要かを決定します。
6. バルク製造・充填・包装
決められた処方に沿って、化粧品の内容物であるバルクを製造します。製造が終わったらバルクの状態を確認し、容器に充填。ラベル貼りや化粧箱に入れるといった作業を行います。
7.出荷・納品
完成した製品を輸送箱に詰め、OEM工場から依頼者に向けて出荷を行います。
一般的に、クリームや乳液といったスキンケアアイテムは「加熱・溶解→乳化→冷却→充填」」といった流れで進みますが、化粧水の場合は乳化が可溶化に変わります。可溶化とは、水に溶けにくい成分を配合するために使われる技術のひとつです。
メイクアップ化粧品のひとつであるファンデーションは、パウダーミキサーで粉末を混合し、圧縮成型することで製造されます。口紅は顔料を油性基剤に練り込んで型に流し込み、急冷してスティック状にすることで製造されます。
ヘアケア製品であるシャンプーの製造は、水・界面活性剤・コンディショニング成分・その他の水性素材を使用。加熱・溶解→乳化→分散→冷却→濾過といった流れで製造が進みます。
多種多様な化粧品製造を委託できる
化粧品OEM製造会社3選特集はコチラ
自社オリジナルの化粧品作りは非常に魅力的なビジネスですが、化粧品は人の肌に使用するものであるため、原料の品質や衛生管理等において信頼できるOEM工場を選ぶことが重要です。しっかりと情報収集をし、より良い化粧品OEM会社を探すようにしてください。
化粧品業界では多様性の高まりとデジタルの進化により、競争が激しくなっています。
これに対応していくためには、企画の段階から伴走してくれる化粧品受託製造会社をきちんと見極めることが重要。
ここでは、作りたい製品ごとにおすすめの会社をご紹介。成功するためのパートナー選びの参考にしてみてください。
特徴
最小ロット | 1,000~ ※品種によっては3,000~ |
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特徴
最小ロット | 1,000~ ※1,000以下は要相談 |
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特徴
最小ロット | 3,000~ ※仕様や容量による |
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